今回は馬券攻略。テーマは馬場です。
2017年の天皇賞秋は歴史的な不良馬場。ハタからみてもアレだけ重い馬場を走らされた後は、相当体力を消耗するだろうとは、一目瞭然。人間で見ても体も冷えるし、緩い足元で全力疾走すれば普通に走るよりつらいですし、馬も同じでしょう。日本の気候も昔に比べ大分不安定になってきましたし、今後も馬場が悪化した重賞は増えてくると思います。
そこで今回は、前走重賞で良馬場で走った馬とそれ以外の馬場(ヤヤ重、重馬場、不良馬場)を走った馬が次走の重賞の成績を比較してみましたので、その結果を基に考察していきます。
データの集計条件
・集計期間は2012~2016年の5年間
・前走重賞に出走した馬の今走重賞の成績を馬場別に集計。
・今走の重賞の馬場は問わない
前走馬場が渋っても勝率はそんなに変わらないが、、、
先ずは前走の馬場別成績を見てみましょう。
勝率を見るとそんなに変わりませんが、連対率複勝率で差が出てきている事が判ります。ヤヤ重ぐらいであればそんなに成績には影響はなさそうですが、重馬場以上に悪化すると連対率と複勝率が2,3%以上落ちてきています。頭で狙えそうな馬以外は若干割引が必要そうです。
不良馬場で好走すると次走反動あり
次に集計したのは前走重賞で好走した馬の次走出走した重賞の成績です。
全体のデータと比較すると明らかに不良馬場で好走した馬の成績が落ちている事が判ります。特に連対率は重馬場まで20%を保っていましたが、不良馬場で好走すると8%近く下落。激走の反動はありそうです。
因みに前走不良馬場で勝った4頭は2歳~4歳。若くて体力があり疲労に強い時期の馬でした。
前走不良馬場はむしろ惨敗した方がいい?
最後に前走重賞で惨敗(6着以下)だった馬の成績を馬場別に出して見ました。
ここで成績が逆転。良馬場の重賞で負けた馬は次走の重賞出勝率4.5%に対して前走不良馬場の重賞で惨敗した場合は勝率が良馬場の倍近い数字に。この現象は不良馬場が苦手が馬。そういう馬は勝ち目が薄いのであえて無理しないでダメージを最小限に抑えた馬が混じっている事があるから、この結果になっているのでしょう。
また、前走不良馬場に関していえば、勝率と連対率は前走好走しても惨敗してもさほど変わらないというのも特長。こうなると前走不良馬場での成績よりも、どれだけ高いパフォーマンスが出せる状態まで戻っているか?それを見極める事に注目した方が良さそうです。
前走重賞を不良馬場で走った馬について:まとめ
「良馬場~ヤヤ重までは問題ないが、重馬場以上になると連対率や複勝率が落ちてくる」
「不良馬場で好走すると次走の成績に影響あり」
「前走不良馬場で惨敗した馬は良馬場で惨敗した馬より期待がもてる」
「前走不良馬場で走った馬は、成績よりもどこまで回復しているかを見極める事が重要」
如何でしたでしょうか?
基本不良馬場だった時点で次走にとってマイナスですが、色々と特長がありました。成績よりも追い切りや中間の動向に注目していく必要がありそうです。
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