今回は、「なぜ競馬は続けていると負けてしまうのか?」という疑問を解決する、控除率と回収率の仕組みについてわかりやすく解説します!
競馬を始めて少し経つと「何となく損している気がする…」という感覚がある方も多いはず。実はその直感、正しいんです。知らないと損する控除率の話、ぜひ最後まで読んでみてください。
控除率とは?競馬が「儲からない仕組み」の正体
競馬の馬券には控除率(こうじょりつ)という仕組みがあります。
控除率とは、馬券の売上から運営側(JRA)が差し引く割合のことです。残った分を的中者で山分けする仕組みになっています。
つまり、100万円の馬券が売れても、的中者に戻ってくるのは100万円ではなく、控除率が引かれた残りの金額だけ、ということです。
例えば控除率が25%の馬券なら、100万円の売上のうち25万円はJRAが受け取り、75万円が的中者への払い戻しに使われます。
これが「長期的に馬券を買い続けると損しやすい」構造的な理由です。スロットマシンや競輪・宝くじにも同様の仕組みがありますが、競馬の控除率はどの程度なのか、次に確認してみましょう。
馬券の種類別・控除率一覧と比較
JRAの各馬券の控除率は次のとおりです。
| 馬券の種類 | 控除率 | 払戻率(還元率) |
|---|---|---|
| 単勝 | 20% | 80% |
| 複勝 | 20% | 80% |
| 枠連 | 22.5% | 77.5% |
| 馬連 | 22.5% | 77.5% |
| ワイド | 22.5% | 77.5% |
| 馬単 | 25% | 75% |
| 三連複 | 25% | 75% |
| 三連単 | 27.5% | 72.5% |
| WIN5 | 30% | 70% |
この表から見えてくることがあります。単勝・複勝が最も控除率が低く(20%)、三連単・WIN5が最も高い(27.5〜30%)ということです。
「え、三連単って一番儲かる馬券じゃないの?」と思った方、実は逆なんです。高配当が出やすい馬券ほど、胴元が多く取っていることが多いんですよね。
回収率とは?馬券の損益を判断する指標
回収率とは、投資した馬券代に対して、どれだけの払い戻しを得られたかを示す割合です。
回収率(%)= 払戻金合計 ÷ 購入金額合計 × 100
例えば、合計10,000円の馬券を購入して7,500円の払い戻しを得た場合、回収率は75%になります。
| 回収率 | 意味 |
|---|---|
| 100%超 | プラス(利益が出ている) |
| 100% | トントン(損得なし) |
| 75〜99% | 少し損 |
| 50%以下 | かなり損 |
長期的に馬券を買い続けた場合、平均的な回収率は各馬券の払戻率(75〜80%)に収束していくと言われています。つまり何も考えずに馬券を買い続けると、長期的に20〜25%ほど損することになるわけです。
これが「競馬は儲からない」と言われる理由です。ただしこれはあくまで「ランダムに買い続けた場合」の話。予想力を高めることで、回収率を100%以上に保ち続けることは実際に可能です。
控除率が高い馬券・低い馬券を正しく使い分けるコツ
控除率を知ったうえで、どう馬券を選ぶべきか考えてみましょう。
控除率の低い単勝・複勝は「回収率を安定させやすい」
単勝・複勝は控除率が20%と最も低いため、長期的に買い続けたとき、損が最も少ない馬券です。「安定して競馬を楽しみたい」「予想力を鍛えながら損を最小化したい」という方に向いています。
三連単は「一発当てる」用途に向いている
控除率が高い三連単ですが、当たったときの配当は飛び抜けています。「少額で大きな夢を見たい」という用途なら三連単にチャレンジするのも悪くありません。ただし長期的な収支はシビアになりがちです。
馬連・ワイドはバランス型
控除率22.5%で、的中率と配当のバランスが取れているのが馬連・ワイドです。「手頃な配当を狙いながらある程度当てたい」という方には馬連が一番使いやすいかもしれません。
よくある誤解「人気馬を買い続ければ得?」の真実
「1番人気を毎回買えば損しないんじゃないの?」という疑問を持つ方は多いです。これはよくある初心者の勘違いなんですよね。
実際に単勝1番人気の回収率を長期的に調べると、おおよそ75〜80%程度に収まることが多いです。つまり1番人気を買い続けても、長期的にはやはり損します。
理由は、1番人気はみんなが買うのでオッズが低くなり、的中してもそれほど多く戻ってこないからです。
逆に「穴馬を狙い続けた方が得か?」というと、これも単純にはそうなりません。穴馬は当たる確率が低いため、コツコツ損して、たまに大きく取り返すという荒れた収支になりがちです。
結局、大切なのは「自分が予想した馬のオッズが、実際の勝率に見合っているか(期待値があるか)」という視点なんです。
控除率を知った上での馬券の楽しみ方
「控除率があるから競馬って損なんだ…」と落ち込む必要はまったくありません。競馬はエンターテインメントです。
映画を見るのに1,800円払っても「損した!」とは思いませんよね。競馬も同じように、楽しみのためにお金を使うという考え方も大切です。
ただ、せっかくなら「少しでも回収率を上げる工夫」をした方が楽しめます。おすすめは以下です。
- 1レースあたりの購入金額を決めておく(予算管理)
- 単勝・複勝を中心に据えて損を抑える
- 予想の根拠を記録して振り返る(どの予想が当たったか・外れたか)
- 控除率の低い単勝で「馬の実力を見極める目」を鍛える
競馬を長く楽しんでいる人ほど、控除率を意識しながらも「いかに楽しむか」を考えているものです。
まとめ
今回は控除率と回収率の仕組みを解説しました。重要なポイントをまとめます。
- 控除率:馬券売上からJRAが引く割合(20〜30%)
- 単勝・複勝:控除率20%で最も有利
- 三連単・WIN5:控除率27.5〜30%で最もシビア
- 回収率:購入金額に対する払い戻しの割合。100%超えで利益
- 人気馬を買い続けても長期的には損:オッズが低すぎるため
- 大切なのは期待値:オッズが実際の勝率に見合っているかを考える
控除率を知ることは、競馬を「ただ遊ぶ」から「頭を使って楽しむ」ステージへの大切な一歩です。ぜひ次の馬券購入の際に、少し意識してみてくださいね!


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